2022/08/30
この家の断熱性能UA値は0.32㎠/㎡
でも同じUA値でも断熱工法の違いでその効果に
大きな違いがあることはご存知でしょうか?
完全外断熱の家は、家中の温度差が少ないばかりか
温度変化が小さくなります。
例えば、冬なら夜就寝時に暖房を止めても
朝までそれほど温度は下がりません。
逆に夏は冷房を止めてもすぐに暑くはなりません。
グラフは、冬期(12/18~1/17)にお客様(刈谷市)
のお宅での室内、室外温度観測データーです
一山が1日ですが、室外(赤)の温度は、
0~25℃の間で大きく変動しています。
一方室内(黄色)は、
通常夜間暖房は止められるようですが
朝までそれほど下がることなく
18℃~23°で安定しているのがわかります。
これは、外断熱工法の特性で
建物全体の持つ大きな熱容量を最大限活かし
温度変化の起きにくい室内環境にできるのです。
一般的な充填断熱工法では
断熱材は外壁の壁体内に詰め込み、
天井面や床面で断熱していて、建物全体からみると
小屋裏、床下は断熱の外になり、
外壁も柱、梁、桁などの部分は熱橋となるなど
熱容量はあまり大きくありませんので
たとえ同じUA値でも工法の違いで熱容量は
3倍近く変わってしまいます。
熱容量比較 充填断熱<外断熱
熱容量の大きい外断熱はエネルギーを蓄えることで
温度変化が小さく、省エネルギーな暮らしに貢献できます