2022/09/29
日本で文化財といわれる建造物のほとんどは木造!
その木造建造物に共通しているのは、
①無添加木材で造られていること
この建物は、西尾市吉良町にある国宝「金蓮寺」
鎌倉時代中期に建てられた東海地方最古の建立で
鎌倉、室町などの時代に防腐剤や防蟻剤などの
薬剤を使うことはなく、無添加木造!
現存する多くの文化財の共通点です。
でも近年の木造住宅のほとんどは防腐剤・防蟻剤
を当たり前に使った「薬漬け木材」が使われている
のが実情です。どうして薬漬けなのかというと
腐るからすなわち長持ちしないことの証でもあります。
こちらは世界最古の木造建造物「法隆寺五重の塔」
飛鳥・天平時代の木材が無添加であることは勿論
ですが、それとは別に千年を越す耐久性には大きな
理由があります。
「和を以て貴しとなす」
それすなわち
②争いのない平和主義です
聖徳太子は平和主義の治政をされたことで有名
ですが、その結果敵対勢力が少なく建物が攻撃
をうけることもなかったというわけです。
重要建造物でも権力にすり寄った「東大寺」
「延暦寺」などはたびたび戦禍に見舞われ、
名古屋城なども戦災で焼失していて多くの文化財が
争いごとで失われていることを
忘れることはできません。