2022/07/15
7月13日、趣味のバレーボールの試合で、
豊田市のスカイホールを訪れた友人によると
「雨漏りに注意してください」と館内放送
していたそうで、実際コートに時々水滴が
落ちて、その都度ふき取っていたそうです。
事件現場は4面あるコートのうちの
一番北側のコートとのこと(ブルー枠)
天候はさぞかし荒れた豪雨と思いきや
この日の降水量は、ゼロ!日中は概ね「晴」
雨漏りするような天気ではなかったのです。
では「何で?」
表は気象庁HPからのデーター
この日明け方まで外気の湿度は100%と
降水量こそ「ゼロ」ですが、蒸し暑い夜でした。
そして水蒸気のピークは午前9時ごろ
湿度は、80%ですが、水蒸気圧は31.9hpa
と極めて高い数値を記録しています。
外気温は28.9℃ですが、露点温度は25.1℃
という異常値を観測していました。
こんな気象条件で会場はエアコンで冷房されていた
そうで、スポーツを想定した冷房と考えると
おそらく強めの冷房であったことが想像され
結露が発生する条件になっていたと考えられます。
2019年ぐらいから
過去の建築の概念や常識を超えた水蒸気量に
なってきていて、体育館などの大きな空間を持つ
建物を冷房しようとすると、強力な冷房設備が
必要で、空間の中で温度ムラも大きくなり、
「結露」の発生しやすいい環境になります。
この大量の水蒸気を含んだ外気から建物を
保護できる方法は高い気密性能以外には
ありえません