2022/03/17
春の歌
「春眠暁を覚えず」、「春はあけぼの」・・・
いにしえより春を詠んだ詩歌は数多くありますが、
何かしらどんよりして、気だるく、天気で言えば「花曇り」といった
どこかハッキリ、スッキリしない感じがするのは私だけでしょうか?
「抜けるような青空」の夏や「澄んだ空気」の秋とは異なり
春の空気は「春霞」でしょうか?
「かすみ」は春の季語にもなっていて
どうも春という季節、昔の人も見える景色が霞んでいたようです。
「霧」、「もや」は気象用語でつかわれるようですが、
同意語の「かすみ」は気象では使われず、文学で使われるようです。
とにかく、今も昔も春は遠くがかすんで見えることは確かなようで
最近になってその原因が「黄砂」や「PM2.5」、「花粉」などの
微粒子と言われるようになったわけですが、古くからの文学から
推察するに、古より大陸から届けられた「春便り」なのでしょうか