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空澄の家

新型コロナウィルスパンデミック以後、必然的に室内空気への関心が高まって

マスコミも飛沫の浮遊シュミュレーションなどしばしば取り上げられています。

では実際、住宅の室内で微粒子はどんな動きをしているのか考えたことありますか?

室内に浮遊する微粒子の動きに影響する要因は大きく2つあります。

重力と気流でそのほかにも電気的な影響も受けることがあります。

重力は地球上にある全てのものにかかっているわけで、いくら小さな微粒子といえども

空気より重いわけですから時間の経過とともに下に落ちてゆきます。

通常、下になればなるほど微粒子は積もりやすく、家中で一番積もっているのは床下でしょうか。

逆に上のほうが微粒子は少なくなり床上3mもあるような高い位置のエアコンフィルター

は意外なほど汚れていません。一般家庭のエアコンは床上2.2~2.4mぐらいで

そこそこ汚れるためフィルターのメンテナンスも肝要になりますが

汚れを除去してくれているといえるのかもしれません。

影響が重力だけなら対処も簡単かもしれませんが

難しいのは気流です。

先日亡き母の7回忌法要を檀那寺で営んだ際、

住職曰く「コロナ禍ですが読経中は前を向いていますから、マスクを外して行います」

ところが、住職の後部の焼香の煙を見ると、

住職のほうから後ろの参列者側に向かって流れているではありませんか!

見渡すと

まだ寒い2月ということで、本堂の参列者側にストーブが置かれ暖めてくれていました。

そのせいで、結構強い上昇気流が発生、低気圧となったストーブめがけて気流ができたようです。

広い本堂の中で気流は冷たい所から暖かいほうへ流れるようです。

住宅の中でも換気経路は暖かな部屋から冷たい部屋へ流すほうが家中温まりそうに思えますが

流れだけを考えると、冷たいほうから暖かいほうへ流した方がスムーズになりそうです。

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