2020/03/10
ハウスオブザイヤーインエナジー2019大賞の「アイディールの家」
近頃、どこの住宅メーカーも高断熱・高気密性能は当たり前になっています。
しかし、中身は単にQ値、Ua値といった断熱の数字だけを取り上げているようです。
これは住宅に限らず、サッシ、断熱材など建材メーカーも然り、
某サッシメーカーなどはガラス面の大きなサッシや玄関ドアサイズを大きくして、数字だけを良く見せたりしています。
それもライバルメーカーを数値でわずかに上回るためです。
これなどは、高価な玄関ドアを使うことで家全体の断熱性能を落としてしまいかねません。
アイディールの家は断熱性能の数値(Ua値)を上げることは勿論ですが、壁体内や床下結露など断熱することの弊害を排除することを重視しています。それが完全外断熱であり、床下や壁体内の通気を重視した造りです。言い換えれば、断熱の数字を上げると同時に断熱の質を上げているということです。
「アイディールの家」の強みは、平均C値0.09㎠/㎥の気密性能にもあります。
よく1桁違うんじゃないのと言われますが、世間では0.9でも相当高いレベルでしょうが、1桁違ったら気密の意味がなくなってしまいます。
一般的には建物にすき間が無いと聞くと、息苦しいイメージを持たれる方がいますが、良好な換気をするには内外圧力差が必要で、圧力差を作るには気密が必須になります。例えば清浄空気環境が必要な手術室がすき間だらけだったら、微粒子も雑菌も自由に行き来して清浄にしようもありません。手術室は常に正圧に保って外部から空気が侵入しないようにしています。この空間相互の圧力差を作るのが気密性能というわけです。
「アイディールの家」は超気密性能ゆえに、建物まるごと「空気清浄器」といえるほど高い換気効率で室内を清浄に保持することが可能です。