2023/12/04
住宅の基礎コンクリートに使われているコンクリートのほとんどは
普通ポルトランドセメントですが、高炉セメントはご存知でしょうか。
製鉄所の廃材である高炉スラグを再利用することでCO2削減効果があり
コンクリートとしての品質にも優れています。
資料はいずれも鐵鋼スラグ協会HPのものです
品質の第一は強度!
コンクリートの強度は工場で練り混ぜ始めから出始め、出方は最初は急に高くなり、
次第に緩やかになって4週(28日)の強度を標準強度として品質の目安にしています。
下グラフはコンクリート圧縮強度と材齢になります
普通ポルトランドセメントのコンクリートは早期に強度が高くなり、
次第に緩やかに上昇4週を越してからの上昇は小さくなります。
一方、高炉セメントB種の場合は、普通と比較すると
早期では強度上昇は遅いのですが、4週でほぼ同じになり
4週を越してからも長期間強度が上昇します。
つまり4週強度は同じでも最終強度は高くなります。
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強度だけでなく、ゆっくり固まるため発熱や収縮も小さいので
ひび割れも起きにくくなります。
その上、塩害や化学変化にも強く耐久性も優れていて
愛知県でもリサイクル資材として認定、推奨しています。
「アイディールの家」では現在高浜市で施工中の新築住宅基礎に
高炉セメントを使ったコンクリートで施工中です。