2020/01/15
最近、言葉を安易に使うと「差別用語」だの「放送禁止用語」だの言われたりして窮屈な思いをすることありませんか?
世の中が、ひがみっぽい人や被害者意識の人が増えたのでしょうか。
年齢に関する用語も要注意です。「老人」「後期高齢者」はもちろん、「年配者」と言われても気にされる方もあります。
住宅建築といえば、世代的にはこれまで30代を中心にその前後といったイメージでしたが、
このところ当社では60歳前後の世代が目立ちます。2世帯住宅まで含めると、
建てていただくお客様の4人に1人ぐらいはこの60歳前後で、その割合は少しづつ増えている感があります。
この世代のことは何とお呼びしたら差し障りないのでしょうか。
ここでは「熟年世代」とでも表現したいとおもいますが、
熟年世代の「家づくり」をされる方の特徴は、
まず、子育てが終わり、親の介護負担も一段落、社会的にも定年前後で時間にも経済的にも比較的ゆとりを持てる環境でしょうか。
更に土地があり持ち家でローンも終了していることも共通しています。
この世代は若い時に家を建てた経験があり、当然その反省点に基づく第二の建築計画になるわけです。
若い時の基準は見た目で選ばれた方も多く、金額で選んだ方も目立ち、時間的余裕のない年代で
じっくり考えずに造ったというケースも目立ちます。
そんな熟年世代の建てる家にも共通点があります。
当社のお客様に限っていえば、新居に求める第一は「高性能」です。
「特に冬暖かい家」は必須、「夏涼しい」、「結露(カビ)のない」・・・といった
暮らしやすさが目立ちます。
この世代は暮らしのベテランでもあり、住まいづくりの経験者でもあり
住まいづくりに目が肥えている人たちで、私たち住まいの造り手からは
手強い相手ともいえます。